知っておくべき新人LAラッパー9選

カリフォルニアと言えばラップの進化において重要な役割をになった地域で、Dr. Dre、Snoop Dogg、N.W.Aなどを排出してきました。

なかでもDr.DreはG-Funkというジャンルを確立したともいえるプロデューサーで、数々の名曲を手がけました

自分はこの90年代を彩ったG-Funkというジャンルがめちゃくちゃ好きで良く聞いているのですが、このGとは”Gangsta”の略でGangsta-Funkというのがフルネームです。

G-Funkの特徴はギャングスターならではの攻撃的といいますか男っぽいリリック内容に加え、70年代のFunk Musicを基調し、ドッシリした内容だが聴きやすいという所にあります。


最初からいきなり脱線しましたが、本題へ。

現地マガジンXXLが今外せないカリフォルニアのLA出身ラッパーを発表してくれたので、それを再発表します!


1TakeJay

出身:コンプトン

代表曲:“Acro” と “Intro”

クラブ受けするような曲とXXLはコメントしてますが、1TakeJayはうねうねした感じフローが特徴的で声質は少しキーの高いBluefaceのような感じ。OneTakeBoyzというラップクルーを組んでおり、他のメンバー、1TakeQuanと1Taketeezyには高校で出会ったとのこと。


AzSwaye

出身:LA

代表曲:"Pop Shit,” “Real Movie” と “Ride With My Glock”

Az Chikeと共に今年のRolling Loudでパフォーマンス、さらに1TakeJayとLAツアーも行う予定。覚えやすい声としっかりとしたリリックが特徴。とXXLは書いているが、この場合特に言いたいことがないんだな、と勝手に予想。AzSwayeもAzBenzz、AzChikeと3人からなるラップクルー、AzCultを組んでいる。彼らは2013年から作曲をはじめアンダーグランドからじわじわ実力を発揮してきて、現在XXLに取り上げられるまでになった。最低でも6年のキャリアがあり、いま波に乗ってきている今後も注目が離せないアーティストである。

BH

出身:サウスセントラルLA

代表曲:“Trap Pac”、 “Raised Like This"

ニプシーハッスルの設立したAll Money Inレコードに所属する最年少アーティスト。リリックには彼が体験したストリートでの事実などを元にストーリーテリングに重視を置いている(”Raised Like This”)、

ニプシーとは地元が同じ。代表曲”Trap Pac"では故ニプシーハッスルと過ごした思い出について語られており、All Money Inレコードに”拾ってもらった”と表現しているBHは、ニプシーを師匠としてかなり慕っていたようだ。ちなみにBHは2007年に頭に銃弾を一発もらって死にかけたが、まだ生きている生命力の強さも必見。

Holland Izz

出身:コンプトン

代表曲:“Do Wit It,” “Playa,” “Penny Proud” 、 “Two Tone Drip”

AutoTuneとか関係なしに声がめちゃ高いHolland。Young Thugやケンドリックラマーぐらいのインパクトがあるので、きっとこれからは彼が望めばフューチャリングという形で色々なラッパーとコラボするのではないかと予想。また今年の夏にアルバム”Stay Sunny"がリリースされたので要チェック。癖がありまくるラッパーなので一度聞いたら忘れない。

J-Stone

出身:サウスセントラルLA

代表曲:“The Marathon Continues” 、 “See You Fail”

BH、ニプシーハッスルと同じサウスセントラルLA生まれで、彼もまたAll Money Inレコード所属。ニプシーの死を受け出来上がった”The Marathon Continues"が追悼ソングとしてニプシーファンの間で知られ、J-Stoneもまた彼の意思を引き継ぎXXLからは「稀に見る最近のサウンドシステムやギミックに頼らずラップの才能のみで知名度をあげた」ラッパーとしてXXLからも高く評価している。

”The Marathon Continues"のMVにはニプシーの生前の時の動画が使われており、リリックも含めてそちらも素晴らしいので是非チェックしてほしい。

KB Devaughn

出身:Inglewood

代表曲:“The Heart” 、 “Playin’”

声質が結構太くずっしりしているが、その分トラックがメロウな感じで聴きやすい。高校の時に聖歌隊に入っていたこともあるのが影響しているのかは分からないがKB Devaughnの曲の要所要所でR&Bのスムーズさも感じられ、おしゃれで凄くチル。BoogieともコラボしているPlayinが代表曲とされているが個人的に”For You"がめちゃくちゃ良い。去年リリースされた”4Me, Not U"は通して凄く良いのでアルバムごと聞いてほしい。かならずもっと伸びる。

インタビューにて彼のスタイルはラップなのか、普通にR&B調に歌っているだけなのかと聞かれたところ、「ラップしてるわ」と回答。余談ですが。もう少し語ると、このアルバムの曲やく半分をプロデュースしているのがDezzie GeeというSnoopと同じロングビーチ生まれのProducerで、その人もめちゃくちゃ良いのでぜひチェック。

上記の数人の中でも今の所一番おすすめのラッパーです。

Pacman Da Gunman

出身:Crenshaw

代表曲:“Fucc You Niggaz”、 “Never Gon Change”

彼もまたニプシーハッスルに影響を受けた1人で同じくAll Money Inレコード所属、

Pacmanは2014年に“Where Yo Money At”でニプシーともコラボ。そしてPacmanも自身の“Never Gon Change(Featuring. O.T.Genasis)”のMVにてニプシーハッスルの生前の動画を使っています。ちなみにニプシーの公式インスタアカウントの4月30日の投稿でPacmanの当時の新曲、”Never Gon Change”を宣伝しているのがアカウント上にまだ残っている。

ニプシーと地元が近いらしく、ニプシーのMVのエキストラとして出たのが彼との最初の接点で、最終的にレコード契約まで至った。

Quincey White

出身:Athens, Willowbrook, CA

代表曲:“Lonely” 、 “In the Making”

ストーリーポエトリー、とXXLは表現しており感情的なリリック。少し彼について調べたがあまり詳細が見当たらなかったので割愛。声質がところどころケンドリックラマーを彷彿とさせる。フローは独特で面白い。

Villain Park

出身:LA

代表曲:“Visions” 、 “We Out Here”

Smokey V、Bunge、 DJ Coly Coleの3人からなるLA出身ラップグループ。代表曲にもある”Visions"、は3人のマイクリレーがめちゃくちゃ良く決まっていてリズム&フローの調和がとても耳に心地良い。トラックはあえて昔のシンプルなものがおおく、現代ラップシーンで多くの音が複雑に使われている中、時代に逆行し、アイデンティティーを築き上げた。

8月に新アルバム”The Recipe”もリリースされているので要チェック。


台風、ご無事を祈っております。

参照:

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