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LAを拠点に活動しているHIPHOPアーティストVibe Godが自身のミニアルバム「Internet Candy」からリードシングル“Jack”のMVを公開、また世界を取り巻くコロナ問題についてコメントを頂きました。

以下Vibe God氏からのメッセージ

"I’ve been thinking bout this virus and realized that we all are human ...artist , doctor , student , billionaire, race car driver, president...we all r equal and the cornavirus proves it . Cause anyone can be affected so now the playing field is leveled now is the time to push push.. We all are equally vulnerable. We have our biggest challenge ever now and we got to reflect that and keep creating. Stay safe out there."

「最近コロナについて考えているんだけど、アーティスト、医者、億万長者、レーシングドライバー、大統領も含めて、私たち人間はみんな平等だとおもうんだ。そしてそれをコロナウィルスが証明してくれたと感じる、どんな人だって同じ様に感染してしまう可能性があるからね。だから(これを機に)私たちは全員の平等さをもっと高めていかなきゃいけない。私たちは全員同じ様に傷つきやすいんだ。現在今までで最大の試練に直面している、私たちはそれを踏まえた上でまた新しいものを作っていく必要がある。みんな気をつけてね」


“Jack"のMVはこちら


Vibe Godに関する前記事はこちら



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Twitterではあまり触れられていない重要なUS HIPHOPニュースを紹介

https://twitter.com/HIPHOPstation2


Youtubeではその週にあったメジャーなUS HIPHOPニュースを紹介中!


以前記事を書かさせて頂いた現在LAを拠点に活動するHIPHOPアーティスト、Vibe Godが新曲“Nascar”をリリース、今回もご連絡を頂き告知させて頂きます。

前記事はこちら

テキサス州ヒューストンでの厳しい生活から抜け出し、彼のその音楽性を高く評価したスウェーデンのプロデューサーデュオQUFO全面サポートの下、LAに拠点を移して間もない彼が

アーティストとして新たな1歩を踏み出すように昨年末にリリースしたミニアルバム、“Internet Candy"は120,000再生を突破した。


今回リリースされた新曲“Nascar”はVibe God自らプロデュースした'野蛮な'トラックの上にキャッチーなフックを乗せた一曲、その数分から直感的に彼の印象的な声と陶酔感のあるスタイルを感じることができる。

Vibe Godの唯一無二なそのサウンドと彼のチームであるQUFOの作り出す作品はすでにアメリカ国内に留まらず、日本のHIPHOPアーティストにも一目置かれる存在となった。

まだLAで新しいスタートを切ったばかりのVibe Godだが、徐々に米マガジンでの露出も増え着々とアーティストとしての成功への道を歩んでいる。彼らがHIPHOPシーンに新しい衝撃を与えるのは時間の問題だろう。


新曲“Nascar"試聴はこちらから:

今までのMVはこちら:

Vibe God - Candy (Official Music Video)

Vibe God - Lights Off (Official Music Video)

お久しぶりです、しゃまです。

ブログの方は更新できていなかったのですが今回まとめておく必要があるアーティストがイギリスから発起したのでここに残しておきます。


タイトル通り、MVのアップロードから1日経たないうちにその再生回数が100万回を軽々超えたアーティストがいる、イギリスのYoutubeグループ”The Sidemen"から派生したHIPHOPデュオ、Tobi & Mannyだ。

Tobiは実はイギリスの大人気Youtuberなのだが、彼が所属している“The Sideman"MiniminterKSIZerkaaTBJZLBehzingaVikkstar123wroetoshawというそれぞれが数百万人以上の登録者数がいるゲーム実況メインのYoutuber7人が集まった超ド級のYoutuberグループで、現在も毎週定期的に様々な内容の動画をアップロードしている。

そして、その“The Sideman"メンバーの1人のTBJZL(本名:Tobi Lerone)の兄弟であるManny BrownことMannyもまた、登録者数100万人超えのYoutubeチャンネルを持っている。


そんな彼ら兄弟が2020年2月7日に“Tobi & Manny"という名前でTobiのチャンネルアップロードした「Destined For Greatness (feat. Janellé)」という曲が圧倒的数の高評価と共に1日経たないうちに100万回再生を記録した。

もともとTobiは2017年に自身のチャンネルにアップしたフリースタイル動画やThe Sidemanとして公開した“The Gift”という曲などでそのラップスキルを度々披露しており、ファンからも期待の声が寄せられていた。

そして今回満を辞して兄弟のMannyと共に待望の新曲をリリースしたというワケだ。

そして客演にJanelléという女性が参加しているが、彼女はTobi達の妹である。

(Sisterとしか情報がなかったので姉かもしれません)


聴き心地の良いトラックに載せられたTobi, Manny兄弟のUK発音のラップは中毒性もある素晴らしい作品、彼らの趣味であるゲームにちなんで歌われた彼らの人生を綴ったリリックは必見。

各ストリーミングで配信中なので、ぜひチェック!


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ツイートでは説明が大変なのでこちらに。

現地時間1月3日にDaBabyがマイアミの裁判所に現れた、これにはまず2つの原因がある事を理解しなくてはならない。


1つ目は先月テキサス州ダラスの空港でDaBabyが従業員とトラブルになり暴行したのが原因で逮捕令状がでていた事


そして2つ目、

今週の木曜日(2日)にDaBabyが出演するはずのライブがあった、

当初30,000ドル(約320万円)がその出演料として支払われると伝えられていたのだが、彼を手配したプロモーターが意図的に20,000ドルしか渡さなかったとして口論になり、最終的にフロリダ州マイアミの路上でDaBabyとそのクルーはプロモーターの関係者と思われる男に暴行し、りんごジュースをぶっかけ、あげくクルーの1人がその男から現金80ドル、クレジットカードとiPhone7を盗んでその場を去った。

しかし、その数時間後にマイアミ警察がDaBabyを捕らえ、その事件に関する調査をするために彼は拘置所に入れられることになった。

調べに対して本人は事件の関与を否定している。

最終的にマイアミ警察は彼を窃盗の容疑に問わなかったが、その取り調べの段階で警察は先月ダラスの空港で起こした暴行事件が原因でDaBabyに逮捕令状が出ていることに気づき、それが原因で翌日の3日に裁判所に出廷する結果となった。

その結果DaBabyは先月のダラス空港での暴行容疑に問われ“保釈金による釈放ナシ”の条件のもと、テキサスの裁判所に受け渡されるまでフロリダで拘置されることが判明、

DaBabyの運命は今後、令状があるテキサス州での裁判次第という事になった。


今後そのDaBabyに殴られたプロモーターは暴行容疑でDaBabyを訴える模様、続報を待つ。




またなにか新着情報があればこちらでツイートさせていただきます。

ちなみに先月23日にはDaBabyがライブの最中に警察に車の中を不当に調査され、(違法州での)マリファナ所持の疑いと捜査に抵抗したとして起訴されたばっかだった。(最終的にこの件では逮捕されなかった)

意図的にプロモーターがDaBabyに出演料を全額払わなかったり、不当に警察がDaBabyの車を捜索し難癖をつけて彼を拘束したり、おもわずDaBabyが警察を含む何者かに狙われているのではないかと勘ぐってしまうのは私だけでしょうか。


おしまい

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ソース:

https://www.cnn.com/2020/01/03/entertainment/dababy-arrest-miami-trnd/index.html

https://www.xxlmag.com/news/2020/01/dababy-arrested-battery-jail-miami/


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この記事はVibe God氏(@GOD_OF_VIBES)から依頼を受け、書かさせて頂いてます。記事の最後に公式の先行配信のリンクがありますので最後までお見逃しなく



いま、ある特定の日本人HIPHOPコミュニティを強烈に狂わせているアーティストがいるーーVibe Godだ。

https://www.instagram.com/qufobeats/突如その頭角を現したヒューストン出身のHIPHOPアーティスト、Vibe Godがこの度

自身のミニアルバム、Internet Candyを今週の20日(日本時間の21日)にリリースする事が発表された。


テキサス州ヒューストン生まれのVibe Godは、ほんの1年前まで危険を伴う劣悪な環境で厳しい生活を強いられており、家族も含め身の回りの安全も確保されていないような状況だったという。


楽曲制作もままならない、そんな環境から抜け出すために彼はアーティスト、Vibe Godとしての成功を志して街を離れることを決意した。そしてある日、一緒に住んでいた兄弟と"Stampede"を収録した後、Instagramでスウェーデンのプロデューサーデュオ、QUFOを発見した事が彼の人生を大きく変える事になる。


QUFOの音楽プロデュース力やビートはもちろんだが彼らのCole Bennettをも凌駕しうる異次元のヴィジュアルを作り出すその才能に引かれ、Vibe Godはすぐに彼らに連絡した。No DoubtやKylie Minogue、Leona Lewisらとも一緒にヒット曲を生み出した実績のあるQUFOはすぐに彼の可能性を感じ取り、直ちにMV制作やスタジオを用意するなど、彼の音楽を世界に広めるために今もなお全力でサポートしている。

そして現在に至るまで彼らはすでに約40曲をVibe Godの地元ヒューストンを始め、ハリウッド、またQUFOのいるスウェーデンのスタジオで収録してきた。

彼らから生み出されるHIPHOP×R&B×エレクトロニック×唯一無二なMVの組み合わせは次世代のHIPHOPシーンを底上げする、欠かせないHIPHOPグループになって行くだろう。


そんなVibe God氏から直々に日本の方々に向けてコメントを頂きました

“Continue to have hope and always remember to chase your dream no matter how far it may seem. And until I come to Japan and meet you all... may you all continue to share, breathe, and live through my music. Peace and Love - Vibe God"

「希望を持ち続けるんだ。そして夢を追う事を忘れてはいけない、例えそれがどんなに遠く思えてもね。私が日本に来てみんなに会える日が来るまで、私の音楽を聴いて、夢に向かって強く生き続けて欲しい。 Peace and LoveーVibe God」



【このブログ限定の先行配信はこちら】“Internet Candy” 全8曲


そして、こちらがQUFOの作り出す世界観を落とし込んだMV

Vibe Godー“Buckle Up”

Vibe Godー“Candy”

彼のInstagram、Spotifyはこちら

Queenが日本で有名になって世界的なアーティストになったように、日本のHipHopヘッズの皆さんの力を合わせて、彼の音楽を彼らと一緒に世界中に広げちまおう! :) 


元記事はこちら:

https://www.broadwayworld.com/bwwmusic/article/Vibe-God-to-Release-Mini-Album-Internet-Candy-on-Nov-20-20191113


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Youtubeでその週のメジャーなUS HIPHOPニュースをおさらい!(毎週土曜日22時配信)

最後まで、ありがとうございました!

I'll never forget this given opportunity. Thank you, Vibe God. May success be with you, always. Wishing you good luck:)   

HipHop文化はその歴史が浅いことで有名です。


その始まりは1970年後期、経済危機や移民、失業、ドラッグ、犯罪などたくさんの問題を抱えていたニューヨークで誕生し、

中でも治安が一番ヤバイといわれていたサウスブロンクスという地域でDJ Kool Herc(現在64)によって現在のHIPHOPの原型が作られたと言われています。

そう、HIPHOPの歴史はどれくらい浅いかというとその“生みの親”がまだ生きているという事実にあります。


彼から生み出された「HIPHOP文化」を形成する4大要素は

「DJ」「MC」「ブレイクダンス(B-Boying)」「グラフィティー(絵)」

と言われており、それぞれの分野の持つ芸術性によって人々に影響を与えてきました。


例えば、

こういう感じの絵を見たことある方も多いのではないでしょうか?

NYで同性愛やエイズへの理解などについて絵を通して訴えたKeith Haring氏の作品

や、女性の不平等性を訴えているTatyana Fazlalizadeh氏の作品

こういったグラフィティーアートは「視覚的に何かを訴えかける」力があるとして声なき人たちにとって大切な自己表現の手段として活用されてきました。


またHIPHOP文化が世界に与えた影響として一番重要な要素が、MC(ラッパー)達による

ストーリングテリング」=(歌詞を通して)物事を伝えるという力

を駆使したラップソングでした。


この背景があるから、フリースタイルダンジョンなどのMCバトルでもよく「中身のない韻だけじゃなくて、ちゃんと会話をしろ」と良く聞くワケですね


そして、このラップソングの役割でもあるストーリーテリングで一番世界に影響を与えた曲が

1989年リリースの“Fight the Power”(by. Public Enemy)と言われており、

NYのロングアイランド地域出身の彼らは不当な扱いなど、貧困層や黒人が抱える問題を“上のやつら”が無視することなどに抵抗するためにこの歌を歌いました。


“Fight the Power”ーby Public Enemy

(一部抜粋)

Got to give us what we want. Got to give us what we need. Our freedom of speech is freedom or death. We got to fight the powers that be. Fight the power. Fight the power.

We've.got to fight the powers that be.

本当に欲しいもの、必要なものを勝ち取るんだ。おれたち(黒人)にとって言論の自由は、生きるか死ぬかの問題だ。権力と闘おう、権力と闘おう、権力を持つものと闘わなければならない


1991年に、ヨーロッパのセルビアという地域で政府が人権に関する会議を行う際に、政府がラジオ局に「この会議に反対する全てのニュースを流すことを禁止」させたことがありました。

それに対抗してラジオ局は音楽はアート表現でありニュースではないという抜け道からラジオ局はこの曲を繰り返し流し続けました。


そして最終的にこの会議で市民は”言論の自由”を勝ち取ることに成功した。

(ざっくりいうと、人種や社会的地位に関係なく、言いたいことを言っていいという今では当たり前の権利)



けど、別にHIPHOPじゃなくても大丈夫だったんじゃね?

という声もあるかもしれない

(厳密にいうとラップはHIPHOPというジャンルの中の歌い方の一つなのですが利便性のためここからはー括してラップと言います)


しかしそれもありえる状況の中、ラップがなぜこういうことをなし得たのかというと

ラップが物事を伝えるのに一番適した歌い方だからである


2014年にMusixmatchという音楽サイトが発表した“The Largest Vocabularies in music”というどの音楽ジャンルが一番語彙力があるか調べるために25個の音楽ジャンルを分析した結果から、


1位のラップは1曲平均478個異なる単語を使うのに対し、

2位のポップミュージックは約302個


そして、1曲あたりに使われる純粋な単語数で見た時(ダブってもいい)

1位はラップで1963個に対し、

2位のヘビーメタルは1533個

だということが分かった。つまり同じ分数の違うジャンルの曲だとしても、ラップという歌い方は物事を伝える時に一番細かく、より多くの情報が伝えられるということだ。


そう、

ラップはコミュニケーションという面でめちゃくちゃ効率が良いのだ

だから、情報交換、人々の生い立ちや環境などを伝える手段としても色々な目的で使われた。


もはやSNSとなんら変わらないほどの汎用性がラップにはある。

LINE、Skype、Twitter、ラップ(サイファー)

ね、そう言われるとこの並びはあまり違和感感じませんよね


つまりHipHop文化に触れ、ラップを知った人間がずっとラップが好きなのは

多くの人間がSNS離れをできない理由と意外と近い可能性がある、


・サイファーの場でラップで会話をする=LINEでやりとりする

・言いたいことをラップソングとして伝える=ツイートする、ブログを書く

・ラップのMV=社会に訴えかけるような映画・番組

このように関連付ける事ができる

この3つの、誰でも日常的に体験・使用しているたくさんのモノはすべて「ラップ」でまかなうことが出来る。そう、何かをラップするように)

HipHop、ラップというのには単純な音楽としての機能だけじゃなく、こういった面も持ち合わせているというのが他のジャンルにはなかなか見受けられない要素の一つだろう。


そして今、TikTokやインスタを始めとしたSNSなどの中毒性のあるものが世界を支配しているのと同じように


ラップを知らない人が、ある日ラップ曲をなんとなく聴き始めて、

そこからすこし興味を持って、その可能性の広さ、多様性、自由さに触れてしまった人がどんどんラップにハマる(悪く言えば依存)してしまう理由の少なくとも1つはそこにある。

(あくまで持論の1つ、もちろん他の理由もたくさんあります)


アメリカのニューヨークからHIPHOP文化が誕生し、どのようにそれぞれの国に広がったか

というのは細かすぎてここでは伝えきれませんが、共通して今回のテーマの

HipHopはどのように世界に浸透したか?という問いの答えのカギは


HipHop文化の持つ

自分の体験や物事をダンスやラップ、グラフィティといった、

「アートの持つ感覚的で世界共通のわかりやすさ✖︎圧倒的な情報交換能力」

にあると思うんだ。


だから、どんだけ時代が変わっても本来のストーリーテリングという特性を生かした、環境や自分を表現するような曲が存在するし、

SNSによって評価されたり、他人と自分を比べやすくなって誰でも不安になりやすくなった時代において、自己表現をしやすいラップという音楽は世界中で現代の人々の心の支えになっている。


それは「自分の苦しみや感情を細かく伝えるのに特化している」という理由プラス、逆に聞き手は「細かく表現されたラッパーたちの1人間としての感情」を本当に細かく理解できることにあって、それによって共感性がめちゃくちゃ高まるところに尽きるだろう。

それがラップの魅力に惹かれる人が多い理由だろう。


また歌は上手いに越したことはないが、たとえ上手くなくてもラップというのは

「高い歌唱力で歌う」ことが本来求められていないジャンルの歌なので、ラップを始める敷居も高いわけではなく、今ではオートチューンや無料のビートなども多いし、SNSで自分の作品を世界にシェアすることも簡単なので、どんどんラッパー人口が世界中で増えているのではないだろうか。そうやって、これからも世界にHipHop文化は世界に広がってゆくだろう。





最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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この記事は2018年にTEDにて登壇した Ian Lawrence氏が「Why Hip Hop is World Culture」という内容で語ったのを参考に、持論をまぜたものになっております。


References:

シベリアで市民が言論の自由を獲得するのに貢献したPublic Enemyの“Fight the Power"はこちら


各ジャンルごとのボキャブラリーの多さを比べたサイト

ーhttps://www.calvertjournal.com/articles/show/9598/serbian-hip-hop-beogradski-sindikat-thc-la-familija

ーhttp://www.bbc.com/culture/story/20190628-fight-the-power-the-most-provocative-song-ever


Youtubeでは毎週土曜日夜10時にその週にあったメジャーなUS HIPHOP Newを配信中

“光を知るためには闇を知らなければいけない”

Kevin Gates (33)は自分のことを「最も興味深い面白くない奴」だと米マガジン、HotNewsHipHop(通称hnhh)のインタビューにて語った

彼いわく、彼はテレビもみないし、本当に何もしてないそうだ


「幸せじゃない、落ち込んでいる人はそうじゃない人に比べて娯楽に金を費やし、その場しのぎのように苦しみを忘れさせてくれるものに金を消費する」

「けどおれの娯楽は少し変わっている、俺は筋トレが好きで、良い気分でいることが好きだ。人々を愛している。人と会話するのも好きな一方で、1人でいる時間も良い。おれは孤独が好きだ、多くのことを学べるからな」


Kevin Gatesは自然/野生も人間と同じくらい好きだと語り、人間の行動と同じくらい動物のしぐさや習性に関心を持っており、そこから多様な考えや視点を学ぶことがあるという。

例えとして、「蝶はカメの涙を飲む」ことや、虎の食習慣、太陽と健康の関係など、彼は色々な情報をマメに集めている。


こういったことが彼の独特な謎めいたキャラクターに繋がっている。

モロッコとプエルトリコの血を継ぎ、1986年にルイジアナ州で生まれたKevin Jerome Gilyard(本名)は、2013年にリリースしたThe Luca Brasi Story”が、Rolling Stone誌の発表した20 Best Hip-Hop Album of 2013に選ばれた。それに加え、Cardi Bや以前Snoop Doggらを擁していたAtlantic Recordと契約を結んだのをきっかけに国際的な認知度を得て、彼の深い思考を含んだリリック、ダミ声、ソウルフルなスタイルが彼のトレードマークとなった。


しかし彼は最近それに対してあまり関心がないようだ。

hnhhのインタビュー中にそうKevin Gatesは言った、

hnhhの記者はその意味を聞き出そうとしたが、


「I’m so indifferent right nowー今本当に関心がない」「おれが言いたいと思っている多くの事は誤解されるだろう。だけど正直おれはそんなのは気にしていない」と続けた。


「2007年の時の気持ちは一番良かった、人生の中で一番幸せというものに近づいた」そう自身の過去を表現した、

__2007年というのは彼が地元Baton Rougeの比較的小規模なレーベル、Dead Game Recordと契約し、そこから最初のミックステープ“Pick of Da Litter”をリリースした。

彼のラップキャリアが本格的にスタートした年である。


「ギャングスタ出身で、以前は荒れた生活スタイルだった。だけど俺は今生まれたての赤ん坊のように新しい人生を生き直しているんだ。自然でいることが重要、自然から多くのことを学んだ、なぜなら自然界にはすべてのものが共存しているからね」


共存というのは平和と強い関連があり、共存の定義には“性質の違うものや人がその違いに関わらず平和に暮らすこと” とある。

しかし、共存は平和でなくても実現しうる。

  考えが違うもの同士や敵同士が共存するにはお互いのことを理解しあうのではなく、お互いに“そのまま”にさせておくことが大事だ。


「おれは共存している」Kevinは続けた


「昔はどの場面でも主導権を握ろうとしていた、そうじゃなければ逆に食われるような状況にいたから。けど今は環境や人々に感謝しながら共存という視点で生き方を学び直している。命/人生や物の分子構造を考えると、それは大きな役割を担っているが小さすぎて目に見えない、重要でない物かもしれない。例えば大金をただの幹細胞に払う感覚だ、目に見えないものなのに。しかし、それは地球にとって重大な役割を担っている物の一つなんだ。いくら小さいものでも感謝を忘れてはいけない。」


読書家でもある彼の表現には哲学的な側面もあり、複雑な表現を彼はする。

自分にとって価値のないものでも、他人にとっては価値のあるものかもしれない、それは物だけでなく1つ1つの感情や行動にも言えることで、日々の小さな気づきや感情に対してマインドフルに生きる、それが小さいものに感謝するということに繋がる。


「負の感情を抱いたとき、(それをエネルギーとして)ポジティブなものに変換するようにしてる。ネガティブ感情というのはそれの変換の仕方を知っていれば良い物なんだ。今おれは何か動揺させられる物やショッキングな物に出会うのを楽しみにしている、それは俺にとってエネルギーになるからね。けどまあ気にしてない、おれは共存しているだけ、そして前進している」

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「おれは誰かを助けるためにいる、見返りのことは考えない。それをこっそりやることが本当の誠実さというものだ。こっそり誰かを助けたとしたら、それが自分の誠実さだよ。おおっぴらにやることは誠実さに欠けると思うんだ。俺はフレンドリーじゃないけど、みんなの良い味方でいる」

「スラムやなにもないところから成功している人を見ていると驚くよ、本当に素晴らしい」

そう彼はインタビューで答えた。


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Kevinは2011年に自身のBread Winner’s Association(レーベル)を嫁のDreka Gatesと立ち上げ、現在Dreakaと子供2人(Khaza君 と Islahちゃん)と共に暮らしている。Kevinは“Khaza”という曲を2015に、そして“Islah"というアルバムを2016年にリリースしている。

 

Kevinは幼少時代貧困に苦しみ、スターとはかけ離れた生活だったが現在はHiphop界を牽引するアーティストの1人になった。彼の独特なスタイルは幼い頃に聞いていたSnoop Dogg、Dr.Dre、ビギーなどのG-Funkがルーツになっており、幼少時代によく家族の前で有名ラッパーのようにラップを披露していた。またレゲエミュージックにも触れており、例えば“Tiger”という曲では1人でラップとレゲエを実現しておりその幅の広さに魅了される。中学生の頃いじめにあったりもしていたが、同時にストリートでお金を稼いでいた。同世代よりもおじいちゃんと一緒に過ごした時間が長く、のちに日本でいうセンター試験のようなもので好成績を納め、17歳に地元の大学に通うことになる。18歳からスタジオに通い始め、2006年、彼が21歳の頃に出したデビューアルバム“Pick Up The Letter"を自ら街で配り始め、次第に認知度が上がっていった。2008ー2011年までは牢屋で過ごしたが、模範囚として2011年に早期釈放された頃には世間でKevin Gatesの認知度は十分に高まっており、ファンの期待に応えるためすぐに楽曲制作を始め、ミクステ“I Dont Know What 2 Call It. Vol.1" “Make Em Believe" “In The Meantime”を続けて出すとLil Wayneの目にとまり、DrakeやNicki Minajを排出したCash Money Recordsから契約の誘いが来た。

しかし彼はCash Money Recの共同創立者であるBirdmanの「自分をブランド化する」という概念をリスペクトしており、彼は「Cash Moneyと契約」するという「圧倒的補助」なしに自分をブランド化させる目的で、その誘いをを丁寧に断ると2013年に出した(上記の)アルバムがRollingStones誌やPitchfork誌において高い評価を受け、同年に出したアルバム“Stranger Than Fiction"にてJuicy Jやウィズカリファらとコラボし、HipHop界に置ける彼の“ブランド化”を成功させたといえるだろう。


そんな彼が今年9月末にリリースしたソロアルバム“I'm Him"をチェック。

ラップ✖️レゲエを1人で体現している曲“Tiger”はこちら




参照:

毎週土曜日夜10時配信、その週にあったメジャーなUS Hiphopニュースをお伝えします。

10月29日、Snoop Doggがロサンゼルスで行われたThe REVOLT SummitというHipHopイベントにてゲスト出演しました。

そこでTop Dawg Entertainment(TDE)はSnoopが所属していたDeath Row Records(以下デスロウ)の"Better Version”、すなわち良くしたものだと語った。


前知識としてこの

Top Dawg Entertainmentは2004年にThe GameやJuvenileのプロデューサーをしていたAnthony Tiffithによって設立され、現在ケンドリックラマー、Jay Rock、SZA、Ab-Soul、SchoolboyQなど多くのアーティストを抱えている。ケンドリックラマーを彼が15歳の時に発掘したことが有名。

ーSnoopが1998年まで所属していたDeath Row Recordは1992年にDr.Dre、Suge Knight、The D.O.Cらによって設立され、Tupac、Nate Dogg、MC Hammer、Daz Deillingerなどが所属していた。90年代初期のG Funkを代表したレーベルとも言える。ギャング色が強いレコード。


この「SnoopがTDEはデスロウの”Better Version”と言った」というフレーズだけがSNSで拡散され良くも悪くも一瞬ざわついたのだが、Snoopは「ディスとかじゃなくてリスペクトの意味で、TDEは先人の良い所を吸収し、先人が通った間違いは自分たちのやり方で乗り越え、それができてるからこんだけ長くやっていけてる」とイベントで言っており、現在TDEの代表であるPunchはTwitterにて「Snoopがステージの上で満員の客席に向かってTDEはデスロウの”Better Version”だと言ってくれた、有難い」とその喜びをツイート。

SnoopがTDEとデスロウについて話したのはこれが初めてではなく

2013年にもVibeのインタビュー中でも、

「TDEは新しいデスロウだとは思っていない」

「TDEはデスロウとは全く違うやり方でやってる。当時デスロウはギャングスタのやり方でやってきた、しかしTDE所属のラッパーたちは色々な背景を持っていて、彼らは平和で、愛に溢れていて皆んながHipHopをレペゼンしている。デスロウはTDEにとって良い教訓になっただろう。彼らは自分たちの正しいやり方でやって来れているから、この先20年は問題ないだろう」と語っている。


この「デスロウのやり方」を避けたから「TDEは問題ないだろう」というのを少し噛み砕いて説明させていただくと、


Death Row Recordはロサンゼルスのギャング”Bloods"出身のSuge Knightが元N.W.AのEazy-Eを脅迫して彼のレコードと契約していたDr.Dre無理やり契約破棄させて引っこ抜き、一緒に立ち上げたレーベルで、さらに G-FUNK(通称Gangstaラップ)を確立したDr.Dreの伝説的アルバム"The Chronic"やSnoopの”Doggystyle”をリリースしたとあって、当時のHipHopシーンでは相当な力をもったレコードだった。デスロウの魅力は単純に曲だけでなく各々のラッパーが表現する”HipHopスタイル”というモデル感にあった。

 しかし、所属していた2Pacの死やSnoopの脱退などでその影響力は明らかに落ちていった。そして立て続けにSuge KnightならびにDeath Row Recordはツケにより様々な問題を抱え、Sugeは27年の服役、さらにデスロウは倒産に追い込まれるなどの背景があった。(現在Death Rowはおもちゃ会社のHasbroに買収済)

以上が権力、金や恐怖にまみれた「デスロウのやり方」が招いた結末だろう。


これがSnoopの発言が意味する「TDEはそうじゃないから問題ないだろう」の背景である。


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このSnoopの言ったギャングスタのやり方は確実に長続きしないし、現在しっかりとツケが回ってきて、もうデスロウはかつての栄光からかけ離れている。実際にデスロウがしっかりと機能したのは1992年から四捨五入してやっと10年というところだろう。いつの時代でも、どの業界でもこういった金や権力にものを言わせたものは長続きしないように思える。Top Dawg Entertainment(TDE)はSnoopがいったようにラッパー同士がHipHopとしっかり向き合い、所属するアーティストがその知名度に関係なく仲良くしていると表現するのはやはりそれほどDeath Row Record(DRR)の中は外から見たらギラギラしててかっこいいかもしれないが、同じデスロウに所属していたメンバーに2Pacが殺されるなど、中身はめちゃくちゃだったのかと推測できる。


みんなクリーンに仲良くしましょう!そういうこと!


参照:


Youtubeでその週にあったメジャーなニュースを配信中、こちらも是非。

アメリカにとどまらず、最近日本でもたくさんの“Lil"とつくラッパーが見受けられます。

この、Lilという言葉は本来“Little"を意味し、名前に着くと「Jr.」や「幼い」などの意味で使われ、大人が幼い子供を呼ぶ時に“Lil (名前)”とつけるのが一般的です。

日本でいうと「〜ちゃん」というところですかね


Hiphop史で一番最初にLilを付けたのがFunky 4 + 1という1977年にデビューしたブロンクス出身のラップユニットのメンバーの1人、Lill Rodney Ceeだと言われています。80年代のHiphopシーンではまだ“Lil”は珍しく、あまり流行っていませんでした。


しかし90年代になるとLilが徐々に増え

Lil Mac (1990)ーLA出身、”The Lyrical Midget”でデビュー

Lil Dap(1992)ーNY出身、Gang Starrのアルバム”Daily Operation"にてデビュー

Lil Fame(1993)ーNYのM.O.Pのメンバー

Lil Cease & Lil Kim (1996)ーNYのJunior M.A.F.I.A.のメンバーで”No Time”が当時のチャートTop40に入り、“Lil"が全米で認知され始める。

Lil Wayne(1999)ーLA出身、Cash Moneyレコード所属、グラミーも複数回受賞しLilの認知度をさらに押し上げた。彼が登場する前の1998年まで、Lilとつくラッパーは約20人でしたが、彼の2005年前後の活躍によりLilラッパーは急激に増え始め、現在Geniousに記録されているだけでも600人ほどのLilラッパーがいて、細かいところまで数えると全体で約8000人ものLilラッパーがいるともいわれています。


2005年から、

Lil Troy (”Wanna Be a Baller")、Lil BowWow (”Bounce with Me")、Lil Jon、Lil Boogie、Lil Romeoらがあらわれ


2010年から、

Lil Yachty、Lil Baby, Lil Peep、Lil Dicky、Lil Uzi Vertなど現在もチャートを騒がせているLilラッパーが活躍し始め、

今年、

Lil Baby、Lil Mosey、Lil Skiesなどがまた新しくシーンを牽引しています、


このように初期のLilラッパーをみてみると、最初でこそLAのLilラッパーが注目を浴びましたが、そこからLil WayneのヒットまではNYのラッパーが現在のLilラッパーの増加に影響しているようにみえますね。また”Young"とつくラッパーも意味的には”Lil"と同じなので仮にYoungとLilラッパーをひとくくりに考えると、同じ意図を持ってつけられたMCネームはめちゃくちゃ多いことに気づきます。

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余談

ちなみに、一番再生されているLilラッパーはLil Wayne、次がLil Uzi Vert。

ちなみに、Lil Yachtyは高校の時に所属していた「ヨットクラブ」と名乗る友達同士のグループの中で自分が一番幼かった。彼がラップを始めるにあたって、そのグループにリスペクトを送るという意味を込めてに”Lil Yachty”と名乗った。

そして、Lil Uzi Vertは2010年あたりに”Vert"という名前でラップ活動を始めた。するとある日「君のラップは早いね、まるでちょっとしたマシンガンのようだ」と評価を受け、サブマシンガンである”Uzi"という名前とLittleを足して『Lil Uzi Vert』と名前を変えた。VertはVertical(垂直)の意味の略で”まっすぐ上を目指す”という意味が込められている。



参照:

今月9日からNetflixにてRhythm + Flowというアメリカのラップオーディション番組が始まりまりました。

内容:

Cardi B、T.I.,Chance The Rapperが審査員となって新人ラッパーをオーディションや様々な方法で発掘する番組。シーズン1は全部で10話で現在公開されているのは

1〜4話の「オーディション編」で、

5〜7話が「サイファー、バトル、MV編」(16日公開予定)

8〜10話が「サンプル、コラボ、フィナーレ」(23日公開予定)とされている。

現在公開されている1〜4話のオーディション編では審査員のそれぞれが自分たちの故郷へ行き、オーディションを行うのだがその時の特別審査員がまた豪華


1話のロサンゼルス編ではメイン審査員の3人に加え、Snoop Doggが特別審査員枠として参加、事前選考をクリアした10名弱ほどの新人ラッパーが自曲をパフォーマンスし、合格を貰えると次のカリフォルニアで行われる次の審査へ進める流れ。

ちなみに、1話では生前のNipsey Hussleもでてきます


2話ではCardi BがNYへ行き、審査を行うのだがその時の特別審査員にFat Joe、Jadakissが参加。残りの3話ではT.I.がアトランタへ、4話ではChanceがシカゴへそれぞれ審査をしに行く。その特別審査員も豪華なのでぜひチェックしてほしい。


それぞれの審査員も、特別審査員も含め、いつもは見れない”評価する側”の意見を聞くことができるのでそれも見所である、Fat Joeなんかズバズバいうから面白い。


X FactorやAmerican Idolなど新人発掘番組はこれまでにいくつかあり、そこでラップのパフォーマンスをしていた者もちらほら見受けられたが、今回はもちろん全員ラッパー。

このチャンスを掴み取ろうとする、参加者の渾身のバースも見逃せない。


また、参加者それぞれの生い立ちや思いなどがパフォーマンス前に流れるので必然と見る側も熱が入る

もし、将来のケンドリックラマー的なラッパーが排出されるとしたら、今この段階でその候補者たちのフレッシュな姿をみれるのはとても貴重なことですね


優勝者には$250,000(約2700万)とSpotifyが主催しているRap Caviar Liveにてライブできる枠が与えられる。このRap Caviar LiveではChanceやMigosなども出演したことのある、相当のライブです、

めちゃくちゃ夢ありますね!



この際に、ぜひNetflixにてRhythm + Flowをチェック!


ではでは


カリフォルニアと言えばラップの進化において重要な役割をになった地域で、Dr. Dre、Snoop Dogg、N.W.Aなどを排出してきました。

なかでもDr.DreはG-Funkというジャンルを確立したともいえるプロデューサーで、数々の名曲を手がけました

自分はこの90年代を彩ったG-Funkというジャンルがめちゃくちゃ好きで良く聞いているのですが、このGとは”Gangsta”の略でGangsta-Funkというのがフルネームです。

G-Funkの特徴はギャングスターならではの攻撃的といいますか男っぽいリリック内容に加え、70年代のFunk Musicを基調し、ドッシリした内容だが聴きやすいという所にあります。


最初からいきなり脱線しましたが、本題へ。

現地マガジンXXLが今外せないカリフォルニアのLA出身ラッパーを発表してくれたので、それを再発表します!


1TakeJay

出身:コンプトン

代表曲:“Acro” と “Intro”

クラブ受けするような曲とXXLはコメントしてますが、1TakeJayはうねうねした感じフローが特徴的で声質は少しキーの高いBluefaceのような感じ。OneTakeBoyzというラップクルーを組んでおり、他のメンバー、1TakeQuanと1Taketeezyには高校で出会ったとのこと。


AzSwaye

出身:LA

代表曲:"Pop Shit,” “Real Movie” と “Ride With My Glock”

Az Chikeと共に今年のRolling Loudでパフォーマンス、さらに1TakeJayとLAツアーも行う予定。覚えやすい声としっかりとしたリリックが特徴。とXXLは書いているが、この場合特に言いたいことがないんだな、と勝手に予想。AzSwayeもAzBenzz、AzChikeと3人からなるラップクルー、AzCultを組んでいる。彼らは2013年から作曲をはじめアンダーグランドからじわじわ実力を発揮してきて、現在XXLに取り上げられるまでになった。最低でも6年のキャリアがあり、いま波に乗ってきている今後も注目が離せないアーティストである。

BH

出身:サウスセントラルLA

代表曲:“Trap Pac”、 “Raised Like This"

ニプシーハッスルの設立したAll Money Inレコードに所属する最年少アーティスト。リリックには彼が体験したストリートでの事実などを元にストーリーテリングに重視を置いている(”Raised Like This”)、

ニプシーとは地元が同じ。代表曲”Trap Pac"では故ニプシーハッスルと過ごした思い出について語られており、All Money Inレコードに”拾ってもらった”と表現しているBHは、ニプシーを師匠としてかなり慕っていたようだ。ちなみにBHは2007年に頭に銃弾を一発もらって死にかけたが、まだ生きている生命力の強さも必見。

Holland Izz

出身:コンプトン

代表曲:“Do Wit It,” “Playa,” “Penny Proud” 、 “Two Tone Drip”

AutoTuneとか関係なしに声がめちゃ高いHolland。Young Thugやケンドリックラマーぐらいのインパクトがあるので、きっとこれからは彼が望めばフューチャリングという形で色々なラッパーとコラボするのではないかと予想。また今年の夏にアルバム”Stay Sunny"がリリースされたので要チェック。癖がありまくるラッパーなので一度聞いたら忘れない。

J-Stone

出身:サウスセントラルLA

代表曲:“The Marathon Continues” 、 “See You Fail”

BH、ニプシーハッスルと同じサウスセントラルLA生まれで、彼もまたAll Money Inレコード所属。ニプシーの死を受け出来上がった”The Marathon Continues"が追悼ソングとしてニプシーファンの間で知られ、J-Stoneもまた彼の意思を引き継ぎXXLからは「稀に見る最近のサウンドシステムやギミックに頼らずラップの才能のみで知名度をあげた」ラッパーとしてXXLからも高く評価している。

”The Marathon Continues"のMVにはニプシーの生前の時の動画が使われており、リリックも含めてそちらも素晴らしいので是非チェックしてほしい。

KB Devaughn

出身:Inglewood

代表曲:“The Heart” 、 “Playin’”

声質が結構太くずっしりしているが、その分トラックがメロウな感じで聴きやすい。高校の時に聖歌隊に入っていたこともあるのが影響しているのかは分からないがKB Devaughnの曲の要所要所でR&Bのスムーズさも感じられ、おしゃれで凄くチル。BoogieともコラボしているPlayinが代表曲とされているが個人的に”For You"がめちゃくちゃ良い。去年リリースされた”4Me, Not U"は通して凄く良いのでアルバムごと聞いてほしい。かならずもっと伸びる。

インタビューにて彼のスタイルはラップなのか、普通にR&B調に歌っているだけなのかと聞かれたところ、「ラップしてるわ」と回答。余談ですが。もう少し語ると、このアルバムの曲やく半分をプロデュースしているのがDezzie GeeというSnoopと同じロングビーチ生まれのProducerで、その人もめちゃくちゃ良いのでぜひチェック。

上記の数人の中でも今の所一番おすすめのラッパーです。

Pacman Da Gunman

出身:Crenshaw

代表曲:“Fucc You Niggaz”、 “Never Gon Change”

彼もまたニプシーハッスルに影響を受けた1人で同じくAll Money Inレコード所属、

Pacmanは2014年に“Where Yo Money At”でニプシーともコラボ。そしてPacmanも自身の“Never Gon Change(Featuring. O.T.Genasis)”のMVにてニプシーハッスルの生前の動画を使っています。ちなみにニプシーの公式インスタアカウントの4月30日の投稿でPacmanの当時の新曲、”Never Gon Change”を宣伝しているのがアカウント上にまだ残っている。

ニプシーと地元が近いらしく、ニプシーのMVのエキストラとして出たのが彼との最初の接点で、最終的にレコード契約まで至った。

Quincey White

出身:Athens, Willowbrook, CA

代表曲:“Lonely” 、 “In the Making”

ストーリーポエトリー、とXXLは表現しており感情的なリリック。少し彼について調べたがあまり詳細が見当たらなかったので割愛。声質がところどころケンドリックラマーを彷彿とさせる。フローは独特で面白い。

Villain Park

出身:LA

代表曲:“Visions” 、 “We Out Here”

Smokey V、Bunge、 DJ Coly Coleの3人からなるLA出身ラップグループ。代表曲にもある”Visions"、は3人のマイクリレーがめちゃくちゃ良く決まっていてリズム&フローの調和がとても耳に心地良い。トラックはあえて昔のシンプルなものがおおく、現代ラップシーンで多くの音が複雑に使われている中、時代に逆行し、アイデンティティーを築き上げた。

8月に新アルバム”The Recipe”もリリースされているので要チェック。


台風、ご無事を祈っております。

参照:

はい、以前記事に書いたLowell Cafeに実際に行ってきたのでその報告を。

まず店前につくとかなりの行列があり、あっここだ。とすぐに分かりました。


さすが全米初の大麻カフェとだけあってやはり行列ができていました。

けど日曜日だったのでもっと混んでてもおかしくないのですが、意外とそんなことありませんでした。


しかし、係りの人いわく予約は30日前から受け付けていて

今月分の予約は受付開始した4時間後にはもういっぱいになってしまったとのこと。

もちろん予約優先のため自分たちがついた昼頃には、2時間くらい並ぶことが想定されていました。

(というか、予約いっぱいで今日入れる保証はないとまで言われました)

が、待っているうちに先着組が何組も脱落してなんとか3時間後くらいに入ることができました

なので行く際には予約を取ることをオススメします。

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入店は21歳以上なのでID(身分証明)が必要になります、それを知らなくて突っ返されていた人も居たのでお忘れなく。


そして受付を終えていざ店内へ。

めちゃくちゃおしゃれ、奥の壁にはLowell Cafe (Lowell Farms)のロゴの牛が光ってます。

入り口する右手にLowell社特製の大麻自販機があり、ここでも買える仕組みになっているみたいですが

カウンターで基本みんなオーダーしていました。


そしてカウンターへ。

(予約しているとテーブルへ案内してくれます、あとは空き具合によります)

席につくと3種類のメニューが渡されます。

*フード

*ドリンク&デザート

*マリファナ(大麻) の3種類。

アルコールメニュー感覚でマリファナのメニューが出てくるのは新鮮でおもしろいですね

メニューはこんな感じ

プレロール、ダブ、ボングなど様々な種類がラインナップ。

外から自分たちで持ち込むと一人当たり$30のチャージがかかるので基本店内で買う人が多い様子。

これは$60で10本入りのもの、となりはLowell社特製の灰皿、

マッチも付いてきます。

ちなみに、Lowell CafeはLowell Farmsというカリフォルニアにおいてトップに位置するオーガニックカンナビスブランドで、Lil Wayne、Miguel、UsherやMiley Cyrusなどもサポーターとして抱えています。


ベランダ席はこんな感じ、天気も良くめちゃくちゃチルな空間

このベランダも、店内もモクモクでした。

この人数がほぼ吸いながらくつろいでいるはずなのに、ここも店内も全然臭くありませんでした

上の写真にみえるでしょうか、白い三角形の、焼肉屋で煙すいとるやつみたいなのが所々ぶらさがっていて、それで換気しているみたいです。

そしてこれがトイレの壁紙、壁全面に著名人たちがマリファナを吸っている写真が貼っており、とても歴史を感じられる空間でした。きっと違法だったころから初の大麻カフェオープンまで時代が変わり、ここをプロデュースした方も色々思うところがあったのでしょう。


全体としては

まだオープンしたてということもあり店員さんは色々慣れてないみたいでめちゃくちゃ忙しそうでした、セキュリティーの人も自分の仕事がよくわかってない様子でオーナーみたいなおじさんに色々教えてもらいながらなんとかやってる感じ。カウンターにいた店員もWould you like some cannabis?とはやたら聞いてくるのですが、料理やドリンクを持ってくるのがめちゃくちゃ遅く、少し不便を感じました。でもまだオープン1週間なのでこれからは改善されていくと思います:)


しかし店内は雰囲気がとても良く、本当におしゃれな普通のカフェのようでした。

居心地良すぎるし、みんな長居するから本当にこのカフェどうやってまわすのか不思議。

イメージでいうと喫茶店にいるお客さんが全員勉強してる感じ、いつ席が開くのか全く予想できない


お客さんは普通のカフェにくるというより結構オシャレしてきてる人が多く、あんまり適当な格好の人はいませんでした。

ちなみに、駐車場も料金はかかりますが敷地内にあります。

ハリウッドに近いからか分かりませんが高級車もめちゃめちゃ停まってて、それなりの人がちらほらいました。


長々と書きましたが、結果

めちゃくちゃ良い


と、ざっくりお店の感想でした

もしいく際は

1ヶ月前の予約、身分証明を忘れずに持っていきましょう:)


住所:

1201 N La Brea Ave, West Hollywood, CA 90038