どうも、しゃまです。
1週間お疲れ様です:)
久々のSaturday Night Specialとして、本日はジャンルで囲うのが難しいアーティスト、Post Maloneはラッパーか否かについて考察していこうと思います。
日本のHIPHOPメディアではよくPost Maloneはデカデカと「ラッパー」と紹介されていますが、現地アメリカのメディアではあまりそうではありません。
知っているようで知られていない、彼の経歴から今回は触れて行き、考察していこうかと思います。
Post Malone、1995年7月4日生まれ。ついおととい24歳になったばっかり。
本名はAustin Richard Post、NY生まれのテキサス育ち。
彼のお父さん、Rich PostはDJだったこともあり当時流行っていたHiphopだけでなく様々なジャンル、特にカントリーやロックもよく聞いていたと語る。
父の仕事の関係でテキサスに移り住むとギターを始め、10代の頃に組んだメタルバンドが彼のアーティストとしての活動の始まりとされている。そのころ、バンドのギタリストとして演奏しているポストマローンの貴重な映像をどうぞ。(髪の毛もじゃもじゃの青色の服、赤いギターの彼である。)
また2010年の同じ頃に彼はCrown The Empireというメタルバンドのギタリストとしてオーディションを受けるも、オーディション最中にギターの弦が切れて不合格に。
同年2010年、当時まだ高校生の彼は自分で作った最初のミックステープ”Young and After Them Riches”をクラスメートに見せると「将来有名になりそうな人」ランキング1位をクラスの中で獲得。卒業後、テキサスの大学に入学するが中退すると2015年に親友と共にロサンゼルスへ引っ越す。
そこでプロダクションチーム”FKi"のメンバー、FKi 1stとSauce Lord Rich、さらに現在もポストマローンのトラックを担当しているRex Kudoと出会い、2015年の2月に彼のヒット曲”White Iverson"が誕生、SoundCloudにアップロードしたその曲の再生回数が伸び、7月にMVを公開するとMac MillerとWiz Khalifaの目にとまり、さらにその曲の認知度が上がる。最終的にビルボードTop20にランクインしWiz Khalifaも所属するRepublic Recordsと契約を獲得。
翌年、2016年に彼はXXL Freshmanの候補になったことを主催者から告げられたのだが、彼は「おれはHIPHOPアルバムを作っているし、それも好きだけどラッパーやHIPHOPというカテゴリーにおれを入れないでほしい。あくまでおれは自分のやりたいように自分の音楽を追求する、いわばPost Maloneというジャンルで作りたいジャンルの曲を作る。」(意訳)と返答し、XXL Freshmanに選ばれることを拒否した。
たしかに、同じアーティストが仮に「HIPHOP」「カントリー」「フォーク」「ポップ」といったジャンルの曲やアルバムを作るたびに「このアーティストはラッパーで、カントリーシンガーで、フォークシンガーで、かつポップシンガー」といった表現をいちいち追加するのはややこしいし頭がいい表現ではない。
それに、一度アーティストを「ラップ(ラッパー)」「ロック」など1つのジャンルで囲ってしまうと、そのアーティストが仮に他のジャンルの音楽に手を出すとき「ポップシンガーになっちまった」などといった批判がつくことは想像がつく。
これはあくまで予想だがPost Maloneはそういう「必要のない肩書き」は「アーティストにとって自由表現の邪魔になる」ことを懸念しているのだろう。
それを含めて、「ラッパーて呼ぶな」と彼はいっているように思う。
そこまで見越した彼のこの作戦は、「マヂでPost Maloneチョーぱねぇ」というしかないのである。
そんな彼がつい先日リリースしたYoung Thugとのコラボ曲もチョーぱねぇので確実にチェック。MVも出てます。
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